アート・文化

2004年06月13日

農村人形

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 「懐かしいわね」
 「あの頃、よく髪を三つ編みしてたわ」
 こんな会話が聞こえました。

 昔の暮らしや遊びをテーマに、綿や古着を使って手作りされた人形。

 作っておられるのは「青梅(あおうめ)の会」の人たちです。
 メンバーは、兵庫県養父市八鹿町の60歳から80歳代の主婦の方たち。
 結成は1989年だとか。

 人形作家、渡辺うめさん(明石市在住、97歳)の指導を受けて人形作りをはじめ、いまでも月に二回ほど集まって制作を楽しんでおられます。

 手塩にかけて育てた牛と涙の別れが表現されている「牛市の朝」(写真)
 「野道の詩」は、野良仕事からの帰りでしょうか、こどもを乗せたリヤカーを曳く家族連れが・・・。

 「幼かったころを思い出しながらつくっています」と会長のUさんは微笑む。

 素朴で、ほのぼのとした温かさ。
 失いかけている何かが伝わってきます。

 (「青梅の会の農村人形の作品展は6月21日まで豊岡市の県立但馬文教府ギャラリーで開かれています。およそ60点と掛け物17点が展示されています。ほか3点の作品はフォトアルバムでも紹介します)