ほのぼの「木船」だより

2004年06月16日

再び、花々の保護活動へ

 午前5時半、厚手の長袖を着たが、相当寒い。
 季節はずれの冷え込みの厳しい朝だ。
 先日のハマナスに続いて、浜辺の花々の保護活動へ出かけた。

 きょうのおもな目的は月見草(オオマツヨイグサ)の周りの雑草刈り。
 花が咲いていたらさすがに僕でもわかるが、小さいうちは雑草と見分けが付かない。地区民総出の草刈が近づいているが、雑草といっしょに刈られてしまう恐れがあるから、その前に、だれでも気づくようにしておきたい、というねらいもあるのだ。

 「これ、そうかな」
 「それは、セイタカアワダチソウでしょ」
 いちいち女房に聞きながら鎌で周辺の草を刈った。

 「このあたりは、浜撫子(ハマナデシコ)が生えてるから気を付けて。あ、もう踏んでる」
 「これ、若狭浜菊(ワカサハマギク)かしら」
 そんなことをつぶやきながら女房は休むことなく鎌を使い、次々に野の花の周りをすっきりさせてゆく。
 一方、僕はといえば、花に詳しくないし、切ってはダメだと思う余り、恐る恐る鎌を使うので、なかなかはかどらない。
 
 一生懸命やっている女房をよそに、作業に飽きてきた僕は朝日が昇ってくる海や、朝焼けの湾に浮かんでいる小船を眺めたりして、時々、サボった。ちょっと疲れるけど、気持ちのいい朝だ、なんて思いながら。

 それでも、しばらくすると、脇の下あたりが汗ばんできて、鎌を使い慣れない僕の右手の薬指には小さな肉刺(まめ)ができた。
 
 1時間半ほどの、女房と二人だけの自然保護活動では、あまり役に立たないかもしれないけど、少しは野の花が増えるかな、なんて期待している。

 それにしても、子どもの頃からの僕のサボり癖、なかなか直らないなあ。