インポート

2004年11月12日

大阪府の自治体が災害ゴミ処理支援

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「こんなうれしい、ありがたいことありません」
豊岡市長がテレビで大阪の人たちの災害支援にとても感謝していた。

台風23号で大きな被害を受けた兵庫県豊岡市では、多くの家が床上浸水し、水没してダメになった家具や電気器具類、畳、その他の災害ゴミが大量に出て、その処分に困っている。
それを知った大阪府の東大阪市や富田林市が、ボランティアで職員やゴミ収集車を派遣し、支援した。
豊岡市長はとても喜んで、テレビのインタビューで何度もお礼を言っていた。

その市長の話では、市長の奥さんも車を運転中、豊岡の災害ゴミを積んで帰るゴミ収集車に出合った。そのとき、市長の奥さんは、34台もつながった東大阪市のごみ収集車の車列が、何とも頼もしくて、ありがたくて、何度も何度も頭を下げ、見送ったという。

同じ災害ゴミに困っている隣の出石町にも、大阪府の八尾市が支援にやってきた。
朝早くから手弁当でかけつけ、一生懸命ゴミを積んで持ち帰ってくれた大阪の人たちに、出石町でも、大変感謝する声が聞かれた。

豊岡市の災害ゴミは、市内で出る2年分以上だという。出石でもそうだろう。
その膨大なゴミの山をどうするのか、大きな問題である。

しかし、大阪の人たちの支援は、その難問に立ち向かう被災自治体や人々の大きな励みになっている。

(追伸)
わが香住町は、豊岡市から車で30分と近いが、幸い、ほとんど被害がなかった。(海辺にゴミは漂着し、何度もボランティアでかたづけたが・・)JRも道路網もかなり早くから復旧していて、影響は少ないようだ。城崎温泉や出石は、風評被害があり、その打ち消しにがんばっている。
香住町からもボランティアの人たちが豊岡へ出かけて、被災地区で「カニ汁」のプレゼントや炊き出し、ゴミ収集などの支援が続けられていた。
被災から20日以上経って、水害に遭った豊岡もかなり復旧しつつあるが、被災者の方々が、早く元の平穏な生活に戻れることを祈らずにいられない。